無料のRAW現像ソフト「RapidRAW」を使ってみた、非破壊編集が可能でGPUアクセラレーションにも対応

「RapidRAW」はオープンソースで開発されているRAW現像アプリで、非破壊編集に対応しているほか、GPUアクセラレーションを用いた高速処理が可能なこともアピールされています。便利そうなので実際に使ってみました。
GitHub - CyberTimon/RapidRAW: A beautiful, non-destructive, and GPU-accelerated RAW image editor built with performance in mind.
https://github.com/CyberTimon/RapidRAW
◆ダウンロード&インストール
RapidRAWは以下のリンク先で配布されています。
Releases · CyberTimon/RapidRAW
https://github.com/CyberTimon/RapidRAW/releases/
RapidRAWはWindows、macOS、Linuxに対応しています。今回はWindows向けの最新版インストーラー「RapidRAW_1.2.1_x64-setup.exe」をクリックしてダウンロードしました。ファイルサイズは20.6MBです。

ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして起動します。

「Next」をクリック。

インストール先指定画面が表示されたら何も変更せずに「Next」をクリック。

インストールが完了したら「Next」をクリック。

初期状態でインストーラーの終了と同時にRapidRAWを起動する設定になっているので、そのまま「Finish」をクリックしてインストーラーを閉じます。

RapidRAWが起動しました。

◆実際に使ってみる
RapidRAWを使うには、最初に編集したいRAW画像ファイルのあるフォルダを指定する必要があります。「Open Folder」をクリック。

ファイル選択画面が開いたら編集したいRAW画像ファイルの含まれるフォルダを開いて「フォルダーの選択」をクリックします。

すると、ライブラリ画面が開いてRAW画像のサムネイルが表示されました。左から順に「iPhone 16 Proで撮影したDNGファイル」「Nikon D5で撮影したNEFファイル」「Sony α1 IIで撮影したARWファイル」「LUMIX DC-GH7で撮影したRW2ファイル」です。ただし、このうちiPhone 16 Proとα1 IIで撮影したRAW画像はサムネイルが表示されませんでした。

サムネイルが表示されていない画像を編集しようとすると「このカメラには未対応」という旨の警告が表示されて編集できませんでした。

GH7で撮影したRAW画像は編集可能だったので、ダブルクリックして編集画面を開きます。

編集画面はこんな感じ。画面右側にフォルダツリー、中央にプレビュー、右側に各種編集ツールが表示されています。

明るさ補正ツールは「露出補正」「コントラスト補正」「ハイライト補正」「シャドウ補正」「ホワイト補正」「ブラック補正」と一通りそろっています。トーンカーブでの補正も可能です。編集処理にはGPUが活用されていて、編集結果がプレビュー画面に素早く反映されます。

色補正ツールではホワイトバランスを調整したり、編集対象の色を選択して明るさや彩度を変更したりできます。「青い部分の彩度を高くして、空の色を濃くする」といった編集が可能です。

周辺減光やノイズ付加などのエフェクト機能も搭載されています。

RapidRAWは非破壊編集に対応しており、各種編集ツールの内容を個別にリセットすることが可能です。

トリミングや回転も可能。

マスク編集もできます。

エクスポート画面はこんな感じ。「JPEG」「PNG」「TIFF」での出力に対応しています。

RapidRAWは開発者向けのプレビュー版の段階で、今後はAIを用いた自動マスク機能や、ComfyUIとの連携機能などが追加される予定です。なお、RapidRAWを開発したCyberTimon氏は18歳のエンジニアで、開発にはGeminiを活用したそうです。
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in レビュー, ソフトウェア, Posted by log1o_hf
You can read the machine translated English article I tried using the free RAW development s….