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TikTokがアメリカ事業売却対応で既存のアプリとは別の新アプリ開始か


トランプ大統領によって「TikTok禁止法」によるTikTokへの措置が3度にわたり延長される中、いよいよTikTokのアメリカ事業の売却に道筋がついたようです。ただ、アメリカ市場での展開に対応するため、既存のアプリはアメリカでは使えなくなり、新TikTokアプリに入れ替わる見込みだそうです。

TikTok Building New Version of App Ahead of Expected U.S. Sale — The Information
https://www.theinformation.com/articles/tiktok-building-new-version-app-ahead-expected-u-s-sale

TikTok is splitting into two apps for America - PhoneArena
https://www.phonearena.com/news/tiktok-splitting-into-two-apps-for-america_id172007


TikTok’s ‘ban’ problem could end soon with a new app and a sale | The Verge
https://www.theverge.com/news/698999/tiktok-ban-sale-rumor-new-app-oracle

TikTokは中国企業・ByteDanceの運営するショート動画SNSで、安全保障上の理由から、アメリカでの事業について、サービス停止か、中国企業以外への売却が求められていました。根拠となる法律は通称「TikTok禁止法」と呼ばれ、2025年1月19日が措置期限とされていましたが、期限が来るたびにトランプ大統領が期限を延ばす大統領令を出しています。


同時に、トランプ大統領はTikTokに対して、アメリカでの事業を売却してサービスを存続させることを強く求めていました。

トランプ大統領がTikTok禁止法の施行を90日延長する大統領令に署名し3度目の施行延期 - GIGAZINE


ニュースサイト・The Informationなどの報道によると、TikTokのアメリカ事業はOracleなどから構成される非中国系投資グループが買収する方向で話がまとまったようです。ByteDanceも、少数の株式を保有する株主としてTikTokのアメリカ事業には関与し続けることになる見込みです。

ただ、この事業主体転換に伴って「ポータルがそのままではダメ」ということで、2025年9月5日に「TikTokのアメリカ向け新アプリ」が登場する見込みです。

「TikTok」アプリは、アメリカでただちに使えなくなるわけではないものの、2026年3月で終了になるとのことです。

新しいTikTokアプリがどういったものになるのかはまったく不明。ニュースサイトのPhoneArenaは「トランプ政権の政治に沿ったようなコンテンツが増えるかもしれませんが、一般的なユーザーにとっては、『新しいアプリをダウンロードしなければならない』以上の変化があるとは思えない」との見方を示しました。

一方でPhoneArenaは、世界的に人気のプラットフォームでも中国では人気にならず代替品が押し出されることが批判されてきた点を挙げ、今回の措置によってアメリカだけが世界のTikTokとは異なるアプリになるのは皮肉だと述べています。

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in ソフトウェア, Posted by logc_nt

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