チャットAI「Claude」に別のアプリとの連携機能「Integrations」が実装される、MCPサーバーと接続して「Cloudflare」「PayPal」「Zapier」「Confluence」などと連携可能

AI企業のAnthropicが自社製チャットAI「Claude」と他社製サービスを連携させる機能「Integrations」を発表しました。これによりウェブアプリ版のClaudeでもMCPサーバーに接続できるようになり、「Confluence上の情報を元に回答を出力する」「Zapierで自動化したワークフローをClaudeから実行する」といった操作が可能となります。
Claude can now connect to your world \ Anthropic
https://www.anthropic.com/news/integrations
AnthropicはAIエージェントと各種システムの間でデータをやり取りするためのプロトコル「Model Context Protocol(MCP)」2024年11月に発表しており、MCPはAnthropic製品以外でも広く使われるようになっています。しかし、これまでClaudeをMCPサーバーに接続するにはデスクトップ版Claudeを使う必要がありました。
新たにIntegrationsが実装されたことによって、ウェブアプリ版のClaudeもMCPサーバーに接続できるようになりました。記事作成時点では「Jira」「Confluence」「Zapier」「Cloudflare」「Intercom」「Asana」「Square」「Sentry」「PayPal」「Linear」「Plaid」といったサービスとの連携がサポートされています。また、StripeやGitLabのサポートも予定されているほか、開発者が独自のMCPサーバーを作成してClaudeと連携することもできます。
以下の動画では、ClaudeからConfluence上のドキュメントを参照する様子を確認できます。
Remote MCP Product Demo: Claude + Atlassian - YouTube

また、Zapierと連携することで、あらかじめ自動化しておいたワークフローをClaudeから実行することもできます。
Claude + Zapier - YouTube

さらに、ウェブ上の情報を収集してレポートを作成する「Research」の強化版である「Advanced Research」も登場しました。Advanced Researchを使うと検索リクエストを細分化して最大45分かけてレポートを作成できます。また、Integrationsで接続した各種サービス上の情報もResearchで検索できるようになりました。
Claude's Advanced Research Mode - YouTube

IntegrationsとAdvanced Researchはすでに「Maxプラン」「Teamプラン」「Enterpriseプラン」でベータ版として利用可能になっており、近日中に「Proプラン」でも使えるようになります。
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