Amazonが「ワシントン・ポストに機密情報が漏れることを防ぐための訴訟」を提起、「ジェフ・ベゾス対ジェフ・ベゾス」とも報じられる

Amazonの創業者として知られるジェフ・ベゾス氏は、大手日刊紙のワシントン・ポストのオーナーでもあります。しかし、Amazonとワシントン・ポストの関係は良好というわけではないようで、2025年1月27日にはAmazonが「ワシントン・ポストに機密情報が漏れることを防ぐための訴訟」を提起しました。
Amazon sues state agency to block release of company records to Bezos-owned Washington Post | AP News
https://apnews.com/article/amazon-sues-washington-state-post-d3437808a375ec95712f74757ee9fe5b
Bezos vs. Bezos: Amazon sues WA state over Washington Post request for Kuiper records – GeekWire
https://www.geekwire.com/2025/bezos-vs-bezos-amazon-sues-wa-state-over-washington-post-request-for-kuiper-records/
Amazonが提出した訴状の1ページ目が以下。原告はAmazonの衛星インターネット計画「Project Kuiper」を担当する「Amazon Kuiper Manufacturing Enterprises LLC」で、被告はワシントン州の労働者保護などを担当している「Department of Labor & Industries (L&I)」です。

訴状によると、L&Iは2024年8月から10月にかけて4回にわたってProject Kuiperの研究施設に立ち入って調査を実施したとのこと。そして、2025年11月26日にワシントン・ポストがL&Iに対して調査に関連する文書の開示を要求しました。
L&Iは「ワシントン・ポストに開示を提案した文書のリスト」をAmazonに提示しており、機密情報とみなされる情報が含まれる場合は裁判所に要求して開示を差止める機会を与えました。その結果、Amazonが今回の訴訟に踏み切ったというわけです。
Amazonは問題の文書には「従業員の名前を含む機密性の高い情報」や「Amazonの技術能力を明らかにする記録」などが含まれていると主張しており、これらの情報がワシントン・ポストに公開されることを阻止しようとしています。
Amazonはベゾス氏によって創業された企業であり、ベゾス氏は2013年にワシントン・ポストを買収してオーナーとなっています。このため、海外メディアのGeekWireは本件を「ベゾス対ベゾス」と呼んでいます。

by Dan Farber
なお、ベゾス氏とワシントン・ポストを巡っては、2024年のアメリカ大統領選挙戦の際にベゾス氏が「カマラ・ハリス候補を支持する記事」の掲載取りやめを求めていたことが明らかになっています。
Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏が自身がオーナーを務めるワシントン・ポストにカマラ・ハリス氏支持の記事を掲載しないよう働きかけていたことが暴露される - GIGAZINE

・関連記事
世界の億万長者ランキングでイーロン・マスクが純資産65兆円超でトップに、2位はAmazon創業者のジェフ・ベゾス - GIGAZINE
Amazonのジェフ・ベゾス元CEOらがメッセージアプリ「Signal」でやりとりを自動消去していたとして連邦取引委員会が非難 - GIGAZINE
ジェフ・ベゾス設立の宇宙企業Blue Originが新型の月面貨物着陸船「Blue Moon Mark 1」の実物大モックアップを発表 - GIGAZINE
Amazon創業者ジェフ・ベゾスの超巨大ヨットを出航させるために歴史ある橋をぶっ壊す計画が白紙撤回される - GIGAZINE
Amazonの衛星インターネット「Project Kuiper」はStarlinkに追いつけるのか? - GIGAZINE
Amazonが衛星インターネット「Project Kuiper」の人工衛星打ち上げでライバルのSpaceXの力を借りると発表 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in メモ, Posted by log1o_hf
You can read the machine translated English article Amazon files lawsuit to prevent confiden….