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AIツールの開発者が厳選した「存在してほしいAIツール28選」


AI画像生成ツールLexicaの創設者であるシャリフ・シャミーム氏が、「存在してほしいAIツール」のアイデアを自身のブログ上で28個挙げています。シャミーム氏は「存在してほしいAIツール」のアイデアを挙げた理由について、「Claude Opus 4.1やGPT-5など、優れたAIが多数存在しているため、ソフトウェア開発にこれほど絶好の時期はないため」と説明しました。

The 28 AI tools I wish existed
https://sharif.io/28-ideas-2025


◆1:Gemini 2.5 Flash Image(Nano Banana)を利用して平凡な写真をライカで撮影したようにみせてくれるカメラアプリ。

◆2:あらゆるフロントエンドプロジェクトに対応し、ライトモード、ダークモード、カスタムテーマのサポートを自動的に追加できる、単一目的のAIエージェント。視覚を用いてUIの変更を検知し、レンダリングされたUIに基づいて反復的に変更を加えることができる必要アリ。

◆3:縮小されたコードをデコンパイルしてデバッグし、解釈可能なコードベースに変換できる専用AIエージェント。強力なコード生成とデバッグのループが必要。


◆4:トレーニングアプリのStrongとChatGPTを組み合わせたようなアプリ。AIモデルがユーザーのワークアウトにアクセスし、改善点を提案したり、コーチングしたりすることができます。シャミーム氏は「ワークアウトの詳細な状況(トレーニングセッション間の時間まで)を把握しているという前提で、AIモデルとチャットできることが求められます」と記しました。

◆5:ブラウザの閲覧履歴から、どのブログや記事に最も時間を費やしたかを分析し、毎晩ウェブ上でユーザーが読むべきなのに読んでいない記事を検索してくれるレコメンデーションエンジン。朝にはリンクのダイジェストが表示され、前日のダイジェストを改善するために、どの提案が良かったか、どの提案が悪かったかをフィードバックすることが可能。


◆6:栄養データベースに基づき、カロリーを記録してくれるチャットアプリ。食事を記録するのにかかる認知的労力を最小限に抑えてくれるのが理想。

◆7:長文コンテンツが書けるミニマルなライティングアプリ。モデルが文章をハイライトしたり、欄外にコメントを残したりすることが可能。書いたものをレビューする「ペルソナ」を複数設定できるのが理想。

◆8:一度限りの特殊AIエージェントを構築できるアプリ。「コードを逆コンパイルできるエージェントを構築してほしい」といったコンテキストを記述すると、AIエージェントが超特化型のデコンパイルエージェントを構築してくれます。

◆9:電子書籍を読めるミニマルな電子書籍リーダー。ハイライト機能も搭載し、AIモデルが横に詳しい解説を表示したり、著者のペルソナを再現したりすることが可能。独立したチャットインスタンスではなく、本の延長線上にあるような感覚で使えると嬉しい。


◆10:数日間にわたって推論を実行できるようなディープリサーチエージェント。複雑なクエリを実行し、数百のサブエージェントを生成し、3日間にわたって推論を実行できるようなもの。

◆11:塗り絵感覚で映画制作ができるアプリ。アプリ内で短編映画のアイデアをブレインストーミングし、AIモデルに詳細なストーリーボードを作成してもらい、あとはストーリーボードに書かれたショットをスマホで撮影するだけというもの。

◆12:ローカルAIモデルを使って、ユーザーが毎日PCで何をしているかの詳細なセマンティックサマリーを作成することができるローカル画面録画アプリ。例えば、「昨日誰に返信し忘れたっけ?」といった質問に回答できるようなもの。シャミーム氏は「Rewindを1年間使っていますが、期待するほど便利ではありません」と記しています。

◆13:X(旧Twitter)やYouTube用のセマンティックフィルター。「怒りをかき立てそうなポストを非表示にする」といったオープンエンドのフィルターを書けるようになれば、二度とフィードに怒りを煽るようなポストが表示されなくなるかもしれません。

◆14:非常にニッチなトピックについて、詳細なカリキュラムを作成できるエージェント。「進歩の科学について私たちが知っていることをすべて学びたい」といったコンテキストを入力すれば、ウェブ上で人物、ブログ記事、YouTube動画、エッセイ、教科書などを検索し、すべてのコンテンツを読み取り、初心者からエキスパートへと導いてくれるガイド付きのカリキュラムを作成してくれます。

◆15:ユーザーが過去に読んだ本、目標、どんな種類の本を読むのが好きなのかを質問し、ユーザーの情報を十分に理解した後で、オススメの書籍を推薦してくれるAIエージェント。メインのAIエージェントが書籍を提案したあと、別のAIエージェントを用いてユーザーがどのように反応するかをシミュレートすることで、ユーザーが本当に楽しめる書籍だけを提案してくれます。


◆16:TikTokやInstagramリール向けのセマンティック検索エンジン。ショート動画に役立つ情報がぎっしり詰まったもの。

◆17:Apple Watch、Eight Sleep、Oura Ring、ワークアウトアプリなどからデータを取得し、それらを組み合わせて、睡眠と回復を改善するための実用的なアドバイスを提供してくれる睡眠フィットネスアプリ。「今週、HRV(心拍変動)が下がっているようですね。もしかしたらオーバートレーニングかもしれませんよ」といったメッセージを積極的に送ってくれるもの。

◆18:チャットインターフェースのコンテキスト内でレンダリングされるように設計された、大規模なコンポーネントライブラリ。既存のコンポーネントライブラリの多くは、プリミティブな要素が低レベルすぎるので、カスタマイズ性を抑え、より高レベルなウィジェットを実装したものが理想とのこと。

◆19:Apple Watch用のミニマルな音声アシスタント。Siriには難しすぎるけど、ChatGPTなら回答できるという質問はたくさんあるので、これに回答できるようなもの。


◆20:ユーザーが書いているトピックをウェブ上で検索し、役立つと思われるものに基づいて「オススメの読み物リスト」を作成してくれるアプリ。

◆21:パーソナライズされたプランを作成し、ランニングのペースと心拍数を追跡し、実際のデータに基づいてトレーニングプログラムを繰り返し調整してくれるランニングアプリ。

◆22:プロンプトを書かなくても使える、Nano Banana搭載の写真編集アプリ。何百ものテンプレートを用意しており、さまざまなヘアスタイルを試したり、ユーザーとパートナーの子どもがどんな風に育つか想像したり、ユーザーをザ・ロックみたいに見せたりすることができるスーパー写真編集アプリ。

◆23:ビジュアル検索エンジンのSame Energyのように、似たような雰囲気の動画を検索できるアプリ。URLを入力すると、似たような動画が表示されます。

◆24:子どもでも気軽に大規模言語モデル(LLM)に質問できる、ソニーのウォークマンのようなデバイス。「音声重視で、説明に重点を置いたデバイスが理想。デバイスには画面が1つもないのが望ましく、オフライン対応ならなお良い」とシャミーム氏は記しています。

◆25:伝記専用の検索エンジン。現在直面している問題、人生の段階、分野などに関するクエリをアンケート形式で入力すると、同様の状況を経験し、それについて書いた歴史上の偉人の伝記や自伝が表示されます。


◆26:PCとスマートフォンの使い方を監視するスクリーン録画エージェント。毎日、ユーザーが消費するコンテンツを監査し、一般的なスクリーンタイムよりも詳細に示してくれるもの。

◆27:AIエージェントのために設計されたマーケットプレイス。シャミーム氏は「既存の汎用エージェントが、特定のユースケース向けに設計されたエージェントより優れているとは思えません。サンフランシスコでアパートを借りるといったニッチなタスクに特化したAIエージェントなど、より専門的なAIエージェントのカタログが欲しいです」と記しました。

◆28:有名作家たちに「批評を依頼」できるライティングアプリ。

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in ソフトウェア, Posted by logu_ii

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