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航空業界は乗客の権利を削った上でさらに手数料を取ろうとしている


アメリカン航空やデルタ航空、サウスウエスト航空、ユナイテッド航空など、アメリカの航空業界が、乗客の権利をできるだけ削る一方で、手数料をさらに課すような方針を推進しようとしていることが指摘されています。

American Joins Delta, Southwest, United and Other US Airlines Push to Strip Away Travelers’ Rights and Add More Fees by Rolling Back Key Protections in New Deregulation Move - Travel And Tour World
https://www.travelandtourworld.com/news/article/american-joins-delta-southwest-united-and-other-us-airlines-push-to-strip-away-travelers-rights-and-add-more-fees-by-rolling-back-key-protections-in-new-deregulation-move/


旅行ニュースサイトのTravel And Tour Worldは、アメリカの航空業界が目指している施策を大きく4つに分けています。

◆1:払い戻し要件の変更
フライトが欠航になったり予定が変更になったりしたとき、乗客は払い戻しを受けることができますが、業界は要件を変更して、払い戻しをバウチャーのみにするか、あるいはそもそも払い戻しの補償をなくす方向を目指しているとのこと。もし、この施策が推進された場合、乗客は、大規模なフライトの内容変更があったとしても、救済措置を受けられなくなる可能性があります。

◆2:手数料透明化義務の撤廃
航空会社には、座席指定料金や手荷物料金、サービス料などの手数料を明らかにする義務が課せられていますが、業界はこの義務を撤廃しようとしているとのこと。規則が撤廃された場合、航空会社は料金全体の内訳を隠すことができ、航空券を予約したときに「思ったよりも高くなった」という事態が発生し得ると、Travel And Tour Worldは指摘しています。

◆3:ファミリーシート保証の撤廃
現行規則では、航空会社は幼児連れの家族に対して、一緒に着席できる座席を追加料金なしで用意しなければなりません。しかし、この規則が撤廃されると、「親子で隣り合って座りたい」という要望を満たすだけで、追加料金が発生する可能性があります。

◆4:障害のある乗客のためのアクセシビリティの弱体化
航空業界は、障害のある乗客が旅行をするにあたってできるだけ手助けすることが求められていますが、規制が緩和された場合、助けがこれまでより減る可能性があります。


航空業界は、これらの施策によって価格を引き下げ、競争が生まれて、消費者サービスが向上すると主張しています。

いまのところ、この規制緩和施策がどこまで実現するかははっきりしませんが、もし実現した場合、「消費者の利益になる部分がある一方で、航空会社がサービスに過剰な請求を行う可能性がある」とTravel And Tour Worldは指摘。「『隠れ料金』と不当な扱いに満ちていた時代に戻るかもしれない」と不安をのぞかせました。

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in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article The airline industry is trying to take m….