株式会社ポケモンが「アメリカ国土安全保障省の移民取り締まり宣伝動画にポケモンを利用することは許可していない」と言及

アメリカ合衆国国土安全保障省(DHS)が、移民取り締まりを宣伝する動画にポケモンを使用したことが問題視されています。この動画について、株式会社ポケモンが「当社はこのコンテンツの作成や配信には関与しておりません」と正式にコメントしました。
The Pokémon Company confirms that no, its imagery was not granted for use in disturbing US Department of Homeland Security video | Eurogamer.net
https://www.eurogamer.net/the-pokemon-company-confirms-that-no-its-imagery-was-not-granted-for-use-in-disturbing-us-department-of-homeland-security-video

DHSが投稿した動画は、同組織に属するアメリカ合衆国移民・関税執行局(ICE)による移民取り締まりを宣伝するような動画です。動画ではアニメ・ポケットモンスターの主題歌と映像が使用されており、内容がどのようなものかは以下の記事を見ればわかります。
ポケモンのテーマソング&映像を使った移民排除を宣伝する動画をアメリカ国土安全保障省の移民・関税執行局が公開し猛反発を受ける - GIGAZINE

この動画について、海外ゲームメディアのEurogamer.netが株式会社ポケモンにコメントを求めたところ、「DHSが最近投稿した動画に、当社のブランドに関連する画像や言葉が含まれていることを認識しています。当社はこのコンテンツの制作や配信には関与しておらず、当社の知的財産の使用許可も与えていません」という返答が得られたそうです。
DHSの投稿した動画は、アニメ・ポケットモンスターの主人公であるサトシがモンスターボールを投げる映像と、ICEが移民を取り締まる映像を交互に再生するような内容となっています。また、動画の最後にはICEが捕まえてきたと思われる犯罪者の数々がポケモンカードになって表示されます。

この内容から、ソーシャルメディア上では動画を公開したDHSに対する批判的なコメントが多数寄せられていました。なお、株式会社ポケモンはDHSの動画に関与していないことおよび、ポケモン関連コンテンツの使用許可を与えていないことを明かしていますが、「無断使用に対してどのような措置を取る予定か」というEurogamer.netからの質問には回答していません。
なお、任天堂の声明に対して、Eurogamer.netの読者からは「任天堂が文字通り他のみんなと同じようにアメリカ政府を訴える用意があることを望みます」や「少なくとも見て見ぬふりをしないことはいいことです。本格的な訴訟に発展するというのは希望的観測かもしれませんが、少なくとも水面下で電話での連絡だけでもしてくれればと思います」といった、任天堂の姿勢を称賛するコメントが寄せられていました。
一方で「ICEは任天堂を恐れていないと思います。彼らは何の報復もないことを十分承知の上でやっています」というコメントもありました。
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in アニメ, ゲーム, Posted by logu_ii
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