ハードウェア

「iPhone Air」はiPhone史上最薄ながら巧みな部品配置でバッテリー交換も容易なことがiFixitの分解レポートで明らかに


さまざまな電子機器の修理マニュアルや分解レポートを公開しているiFixitが、「史上最薄iPhone」をうたっている「iPhone Air」の分解レポートを公開しました。薄型端末はパーツを狭い空間に押し込むためにアクロバティックな技を用いているケースがありますが、iFixitによると、iPhone Airは金属ケーシングと電気的に剥離可能な接着ストリップを使用しているので、バッテリーの交換も意外と簡単にできるそうです。

Apple’s Thinnest iPhone Still Stands Up to Repairs - iFixit
https://www.ifixit.com/News/113171/iphone-air-teardown

Apple’s Thinnest iPhone Ever… Is Actually Repairable? iPhone Air Teardown - YouTube


iPhone Airの外観レポートはこんな感じ。

「iPhone Air」開封の儀、ついに登場した史上最薄iPhoneの外観を細かくチェックして旧モデルと薄さ比較もしてみた - GIGAZINE


最大の特徴は見た目からも明らかな薄さで、最薄部は5.64mm。


通常、機器内にパーツを収めるときには層のように重なる部分が出てきます。重なりが多いと、それだけ上の層をどかさないと下の層に手が出せず、分解・修理の難度は上がることになりますが、iPhone Airはバッテリーのスペースを確保することで部品の重なりを減らしているとのこと。


バッテリー容量は12.26Whで、これに近い容量はiPhone 13 Proの11.97Whなので、「最近のiPhoneとしては容量が小さいのに長持ちするのはどういうこと?」とiFixitは疑問を示していますが、バッテリーが容易に交換可能である点は評価しています。

また、スマートフォンの故障原因になりやすいUSB-Cポートについても、周囲のパーツと合わせてモジュール化されていて、交換が簡単になっているとのこと。ただし、Appleが交換用のUSB-Cポートを販売しているわけではなく、USB-Cポートの修理を社内で行うこともないため、保守性を高めるためではないとiFixitは指摘しています。

iPhone Airではバックボーンとしてチタンが使われているため、以下のように画面とすべての内部部品を取り外さない限り、通常の使用で本体が曲がることはないとのこと。


こうした結果をふまえ、iFixitはiPhone Airの分解の容易性を示すスコアを「7」と評価しています。なお、スコアは10点満点で、数字が大きいほど修理しやすいことを示しています。


iPhone Airは256GBモデルが税込15万9800円で、Amazon.co.jpでも入手可能です。

Amazon.co.jp: Apple iPhone Air (256 GB):史上最薄のiPhone、最大120HzのProMotionを採用した6.5イ ンチディスプレイ、パワフルなA19 Proチップ、センターフレームフロントカメラ、一 日中使えるバッテリー;スカイブルー : 家電&カメラ

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in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by logc_nt

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