サイエンス

緑茶に含まれるカテキンとビタミンの組み合わせが脳の有害なタンパク質を除去してアルツハイマー病を予防する可能性


緑茶に含まれる天然化合物であるカテキンの一種とビタミンB群の一種を組み合わせることで、脳細胞に必要不可欠なエネルギーのレベルを高め、アルツハイマー病などに関連する脳の老廃物の蓄積を防いでくれる可能性があると、カリフォルニア大学アーバイン校の研究チームが発表しました。

Treatment of age-related decreases in GTP levels restores endocytosis and autophagy | GeroScience
https://link.springer.com/article/10.1007/s11357-025-01786-4


UC Irvine researchers find combination of natural compounds for brain cleaning – UC Irvine News
https://news.uci.edu/2025/08/06/uc-irvine-researchers-find-combination-of-natural-compounds-for-brain-cleaning/

Green Tea And a Vitamin Supplement Could Protect Against Alzheimer's : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/green-tea-and-a-vitamin-supplement-could-protect-against-alzheimers

研究チームは実験室で培養したマウスの脳細胞を使用して、緑茶に含まれる抗酸化物質である没食子酸エピガロカテキン(EGCG)と、ビタミンB3の一種であるニコチンアミドを併用した際の効果を確かめました。ニコチンアミドはナイアシンを豊富に含む穀物・魚・ナッツ・豆類・卵といった食品を食べると、体内で自然に生成される化合物です。


まずは遺伝子組み換え蛍光センサーを用いて、マウスから分離した神経細胞における生きたグアノシン三リン酸(GTP)のレベルが追跡されました。GTPは脳細胞に含まれる高エネルギー分子であり、死んだ細胞やタンパク質などの除去に必要なエネルギーを供給しています。近年の研究では、GTPの不足がアルツハイマー病の発症と関連している可能性が示唆されています。

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in サイエンス,   ,   無料メンバー, Posted by log1h_ik

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