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PayPalが仮想通貨で決済できる「Pay With Crypto」を発表、取引手数料をクレジットカードより最大90%も削減し瞬時に処理


オンライン決済サービスを提供するPayPalが、仮想通貨を決済に使えるサービス「Pay with Crypto」を2025年7月28日(月)に発表しました。Pay with Cryptoは100種類以上の仮想通貨に対応し、国際的なクレジットカード決済と比較して取引コストを最大90%削減できるとアピールされています。

Press Release: PayPal Drives Crypto Payments into the Mainstream, Reducing Costs and Expanding Global Commerce - Jul 28, 2025
https://newsroom.paypal-corp.com/2025-07-28-PayPal-Drives-Crypto-Payments-into-the-Mainstream,-Reducing-Costs-and-Expanding-Global-Commerce

Press Release: Introducing PayPal World: a global platform connecting the world's largest payment systems and digital wallets, starting with interoperability to PayPal and Venmo - Jul 23, 2025
https://newsroom.paypal-corp.com/2025-07-23-Introducing-PayPal-World-a-global-platform-connecting-the-worlds-largest-payment-systems-and-digital-wallets,-starting-with-interoperability-to-PayPal-and-Venmo

PayPal to Roll Out ‘Pay With Crypto’ Feature for Merchants - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-07-28/paypal-to-roll-out-pay-with-crypto-feature-for-merchants

PayPalが提供するPay with Cryptoは100種類以上の仮想通貨と、 CoinbaseやMetaMaskなどのウォレットでの取引をサポート。仮想通貨をステーブルコインまたは法定通貨に瞬時に変換することで、加盟店を3兆ドル(約450兆円)超規模の市場へと繋ぐとPayPalは述べています。

PayPalのマーチャントプラットフォーム担当ゼネラルマネージャーであるフランク・ケラー氏によると、海外の購入者からの支払いを受け入れる中小企業の場合、通常だと関連手数料が10%を超える可能性があり、さらに取引の決済に数日かかる場合もありますが、「Pay with Crypto」ならば取引は即時決済され、取引手数料はわずか0.99%。消費者が仮想通貨で支払うと、資金は自動的に法定通貨またはPayPalのステーブルコインであるPYUSDに変換され、加盟店の口座に入金されます。


PayPalのアレックス・クリス社長兼CEOは、「あらゆる規模の企業は、グローバル展開において、国際決済の受け入れコストの増加から複雑な統合まで、計り知れないプレッシャーに直面しています。本日、私たちはこうした障壁を取り除き、あらゆる規模の企業が目標を達成できるよう支援します。グアテマラの買い物客がオクラホマシティの業者から特別な贈り物を購入する場面を想像してみてください。PayPalのオープンプラットフォームを活用することで、企業は仮想通貨による決済を受け入れ、利益率を高め、取引手数料を低く抑え、収益にほぼ即座にアクセスできるようになります。また、PayPalで保有するPYUSDは4%で増加します」と述べています。

なお、PayPalはこのPay with Cryptoに先駆けてデジタル決済を簡素化するためのグローバルプラットフォーム「PayPal World」を2025年7月23日に発表しています。

このPayPal Worldは、世界中の主要な決済システムやデジタルウォレットを一つのプラットフォームに統合し、国境を越えた支払いや送金を劇的に簡単にするもの。これにより、利用者は海外旅行中や海外のオンラインストアでの買い物でも、自国で普段使っている決済アプリやデジタルウォレットをそのまま利用できるようになります。また、これまで国際間の取引で課題となっていた手数料の高さや手続きの煩雑さが解消され、送金もスムーズに行えるようになります。


さらに、PayPal Worldは事業者にとって、「追加の開発作業をすることなく、自社の決済システムに世界中の新たなデジタル決済手段を自動的に追加できる」というメリットがあります。これにより、初期パートナーの利用者である約20億人もの潜在的な顧客にアプローチすることが可能になり、販売機会の拡大が期待できます。PayPal Worldは2025年の秋から提供開始される予定で、初期パートナーとしてPayPalとVenmo、Mercado Pago、NPCI International Payments Limited(UPI)、Tenpay Globalが参加します。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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