女性客が女性運転手を選べるようにする性別マッチングシステム「Women Preference」をUberが導入

タクシー配車サービスのUberが、女性との同席を希望する女性客および女性運転手に女性を紹介する機能「Women Preference」を導入しました。女性の乗客は女性の運転手を、女性の運転手は女性の乗客を優先的に選択できます。
Coming Soon: Women Preferences | Uber Newsroom
https://www.uber.com/newsroom/women-preferences/
◆乗客向け
女性の乗客が配車を希望する場合、「女性運転手」という選択肢が用意されます。これを選択することで、確実ではないものの、女性運転手とマッチングする可能性が高まります。
◆運転手向け
女性の運転手は、「女性客優先」という項目を選択するだけで、女性客の乗車を要望できるようになります。設定はいつでも変更可能です。
なお、Uberは「女性またはノンバイナリーとして登録する運転手が、女性を優先して乗せるよう設定することができる」と説明しています。加えて、この機能を使用してマッチングする乗客がすべて女性であることを保証できず、乗客が女性と認識される外見をして現れることも保証できないとし、「この機能の使用中に男性だと思われる利用者とマッチングした場合は、乗車を拒否することができる」と案内しました。
Uberによると、この機能はもともと、2018年に初めて女性の運転免許所持が認められたサウジアラビア向けに展開していた機能だとのこと。導入の反応は肯定的で、初めは運転手向けの機能だけだったものが、顧客からの要望を受けて乗客向けにも展開し始めたそうです。今回はアメリカに初めて導入されるため、改めて機能が紹介された形です。

◆Uberが利用の多いルートに20分ごとにUberシャトルを走らせるルートシェア機能を導入
平日の通勤時間帯に混雑する路線で、20分ごとに最大2人まで乗客を拾うルートシェア機能をUberが導入しました。走行路線はあらかじめ決まっているものの、通常料金の半額で乗車でいます。また、特定の路線を固定価格で利用する「プライスロックパス」や「プリペイドパス」なども導入されています。
For Every Day | Uber Newsroom
https://www.uber.com/newsroom/go-get-2025/
◆UberがWaymoと提携しWaymoの自動運転車を利用可能に
ジョージア州アトランタで、Uberの乗客がWaymoの自動運転車を利用できるようになりました。追加料金はかからず、また乗車前に有人の自動車に切り替えることも可能です。
Atlanta: The Future is Here with Waymo and Uber | Uber Newsroom
https://www.uber.com/newsroom/waymo-on-uber-atl/
◆Uberがフォルクスワーゲンと提携し全電気式完全自動運転車の配備を決定
フォルクスワーゲンの自律走行電気自動車「ID. Buzz AD」が、Uberの商用ロボタクシーとしてアメリカに展開されることが決まりました。最大2年は人間のオペレーターが同席してテストを行いますが、テスト後は完全に無人化し、乗客を自動で目的地まで送り届けるとのことです。
Uber Technologies, Inc. - Volkswagen and Uber Launch Long-Term Strategic Partnership to Deploy Autonomous ID. Buzz Vehicles on the Uber Platform
https://investor.uber.com/news-events/news/press-release-details/2025/Volkswagen-and-Uber-Launch-Long-Term-Strategic-Partnership-to-Deploy-Autonomous-ID--Buzz-Vehicles-on-the-Uber-Platform/default.aspx
◆UberのCEOだったトラヴィス・カラニックがロボタクシーのPony.ai買収に意欲、Uberが資金提供へ
Uberの創業者で、2017年に同社を去ったトラビス・カラニック氏が、中国の自動運転車企業であるPony.aiのアメリカ部門を買収する方法を模索していると、ニューヨーク・タイムズが報じました。カラニック氏は投資家と協力して買収資金を調達しており、Uberも取引の成立を支援する可能性があるとのことです。Pony.aiは2024年に上場しており、ニューヨーク・タイムズの報道が発表される前の時点で時価総額は約45億ドル(約6650億円)でした。
Travis Kalanick is trying to buy Pony AI — and Uber might help | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/06/26/travis-kalanick-is-trying-to-buy-pony-ai-and-uber-might-help/
以前、Uberは自前で自動運転車技術の開発を進めていましたが、2018年にアリゾナ州でテスト車両が歩行者を死亡させる事故を起こしました。カラニック氏の後任であるダラ・コスロシャヒ氏は、最終的にUberの自動運転部門を自動運転トラックスタートアップのAuroraに売却。コスロシャヒ氏の下で、Uberは他社と提携する方針を採用し、Waymoなどの企業の自動運転車を利用しています。

カラニック氏は近年、自身のゴーストキッチン企業CloudKitchensを運営しながら、ロボティクス分野への関与を強化しています。テクノロジー系メディアのTechCrunchは「もしPony.aiを買収した場合、カラニック氏は2017年にウーバーから追放されて以来初めて自動運転車の世界に戻ることになる」と伝えました。
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in 乗り物, Posted by log1p_kr
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