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ChatGPTは毎日25億件以上の入力を処理していることが判明


OpenAIのAIチャットサービス「ChatGPT」のユーザー数は増加し続けており、サービス開始から約1年後の2023年2月には月間アクティブユーザーが1億人に到達、2024年8月には週間アクティブユーザーが2億人を突破、2025年2月には週間アクティブユーザー数が4億人を超えたと報道されました。一方で、どれだけの会話がChatGPTで行われているかという最新のデータは公開されていませんでしたが、ビックテックとのつながりが強いメディアのAxiosがOpenAIから得たという情報で、ChatGPTが1日当たり25億件以上の入力を処理していることが明らかになりました。

Altman plans D.C. push to "democratize" AI economic benefits
https://www.axios.com/2025/07/21/sam-altman-openai-trump-dc-fed


OpenAI says ChatGPT users send over 2.5 billion prompts every day | The Verge
https://www.theverge.com/news/710867/openai-chatgpt-daily-prompts-2-billion

ChatGPTが扱っているプロンプト数について、2025年4月にとあるXユーザーの「AIモデルに『お願いします』や『ありがとう』と言うことで、OpenAIはどれだけの電気代を失っているのだろう」という投稿に対し、OpenAIのサム・アルトマンCEOが反応して「数千万ドル(数十億円)が使われているでしょう、何ともわからないけど」と返信しましたが、冗談めかした大まかな情報であり、詳細なデータは示されていません。また、ChatGPTの使用数に関するデータとしては、2025年3月にChatGPTへ追加されたGPT-4oを用いた高精度な画像生成機能「4o Image Generation」に関してOpenAIの最高執行責任者であるブラッド・ライトキャップ氏が「リリースからわずか1週間で1億3000万人超が7億枚以上の画像を生成した」と明かしています。

ChatGPTの新たな画像生成機能を1週間で1億3000万人が使って7億枚以上を生成 - GIGAZINE


ChatGPTで行われている会話の数に関するデータとしては、OpenAIのニュースルームが2024年12月に投稿した内容で、「毎日10億件のメッセージが送信されている」と明かされていました。一方で、2025年2月に週間アクティブユーザー数が4億人を突破したと報道されて以降、さらに増加したはずの会話の数について公式の発表は見られません。


アメリカのオンラインメディアであるAxiosは2025年7月に、アルトマンCEOの考えに詳しい情報筋から、初めてChatGPTのプロンプト数に関するデータが公開されたと報じました。情報筋によると、ChatGPTユーザーは世界中から毎日25億件以上のプロンプトを送信しているそうです。年間に換算すると9125億件以上となり、年間5兆回以上の検索が行われているというGoogleにはまだ及ばないものの、検索大手の大きな脅威になっていると言えます。

また、25億件のリクエストのうち3億3000万件がアメリカのユーザーから送られていることも判明しました。オンラインメディアのThe VergeがOpenAIにAxiosの報道について問い合わせたところ、OpenAIの広報担当者であるロブ・フリードランダー氏は「Axiosが報じた数字は正しいです」と認めました。


OpenAIは2025年7月23日ごろにアメリカのAI大国としての地位を強化しリーダーシップを促進する「AI行動計画」を発表すると目されているほか、アルトマンCEOが2025年7月22日に連邦準備制度理事会(FRB)の主要議会に出席し、AIが雇用に及ぼす影響についての議論を主導すると見込まれています。また、2025年7月23日にはドナルド・トランプ大統領の基調講演が実施される「Winning the AI Race(AIレースに勝つ)」というイベントがワシントンD.C.で開催されるなど、AIに注目が集まるイベントが集中しています。

OpenAIの情報筋はAxiosに対し、「アルトマンCEOのビジョンは、悲観的なマイナス面ばかりでなく、雇用に対する懸念事項を無視するものでもなく、利益を少数の人々の手に集中させるのではなく、利益を民主化することに重点を置いています」と語りました。また、「OpenAIはAIを根本的に生産性向上の技術と捉えています。重要なのは、AIが経済のパイを大きくするかどうかではなく、誰がどれだけの分け前を得るかということです。また、混乱を止めることではなく、AIを人々の手に渡し、人々が恩恵を受ける機会を提供することです。人々がAIツールを手にして物事を行えるようにし、繁栄に参加する機会を与えることから、経済的利益の民主化が始まるとOpenAIは主張していくでしょう」とOpenAIのビジョンについて情報筋は明かしました。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1e_dh

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