男がおっぱいに魅力を感じるのは文化的な習慣ではなく生まれつきである可能性

男性が女性の胸に性的魅力を感じるのは、文化的に胸が隠されているからではなく、生得的、つまり進化に根差した特性である可能性を示唆する研究結果が、ポーランド・ヴロツワフ大学心理学研究所とスコットランド・スターリング大学心理学部の合同研究チームによって発表されました。
(PDF) Nudity Norms and Breast Arousal: A Cross-Generational Study in Papua
https://www.researchgate.net/publication/390144139_Nudity_Norms_and_Breast_Arousal_A_Cross-Generational_Study_in_Papua
What Is It About Breasts? Science Explores the Big Question | Psychology Today
https://www.psychologytoday.com/us/blog/insight-therapy/202506/what-is-it-about-breasts-science-explores-the-big-question
研究チームは、インドネシアのパプア州に住むダニ族において、女性の服装に関する規範が変わった点に着目しました。ダニ族の社会にはもともと女性が胸を隠す習慣はなかったそうなのですが、近年は若い世代を中心に女性が胸を隠すのが当たり前になっているそうです。

by Frans Huby
調査対象となった80人の男性は2つのグループに分けられました。1つは平均年齢50.2歳で、女性が日常的に胸を覆わないのが当たり前だった時代に育った40人の年長者グループです。もう1つは平均年齢24.0歳で、女性が公共の場で胸を覆うのが習慣となった後に育った40人の若者グループでした。
研究チームが「裸の胸を見たときの性的興奮の度合い」「性交時にパートナーの胸に触れる頻度」「パートナーの魅力全体における胸の重要性」について質問したところ、これら3つの項目すべてにおいて、2つのグループ間に統計的に有意な差は見られませんでした。
また、文化的な背景として胸が日常的に露出されている環境で育ったか、隠されている環境で育ったかにかかわらず、両グループともに裸の胸を見ることで高い性的興奮を覚え、性交時に頻繁に胸に触れると回答しました。

この結果から、研究チームは、女性の胸に対する男性の性的関心は単に「隠されているものを見たい」という好奇心から生まれる文化的な産物ではなく、より根源的な進化的基盤を持つ傾向であるという仮説を支持する、初歩的な証拠だと結論付けています。
ただし、両グループともパートナーの全体的な魅力に対する胸の重要度は比較的低いと回答しており、研究者らは今回の研究がダニ族という単一の先住民集団に基づいているため、結果の一般化には注意が必要であり、他の非西洋文化圏での追試が不可欠であると述べています。また、研究チームは、性器や顔など胸以外の身体部位を覆う文化にも着目し、「隠すことが性的興奮を高める」という仮説をさらに検証する必要があるとしました。
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in サイエンス, Posted by log1i_yk
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