Apple社員の家に忍び込んで開発版iPhoneの中身を盗み見ていたとして有名リーカーがAppleに訴えられる、本人は疑惑を否定

Appleがリーカーとして有名なジョン・プロッサー氏を訴えたことが明らかになりました。Appleはプロッサー氏の協力者がApple社員の自宅に忍び込んで開発用iPhoneを盗み見ていたと主張しています。

Apple Sues Jon Prosser Over iOS 26 Leaks - MacRumors
https://www.macrumors.com/2025/07/17/apple-sues-jon-prosser-ios-26-leaks/

Apple v. Ramacciotti and Prosser | PDF | Trade Secret | Legal Remedy
https://www.scribd.com/document/889709146/Apple-v-Ramacciotti-and-Prosser

プロッサー氏は自身が管理するYouTubeチャンネル「fpt.」でApple製品に関するリーク情報を数多く公開しています。2025年1月に投稿した動画では、当時未発表だった「AppleがiOSに新たなデザインを導入する」という情報を細かく解説していました。

動画の中では新デザイン「Liquid Glass」のプロトタイプ的な画像が紹介されています。

さらに、カメラアプリのUIが大幅に刷新されることも言い当てていました。

Appleの訴状によると、プロッサー氏は協力者のミカエル・ラマチョッティ氏からリーク情報を得ていたとのこと。ラマチョッティ氏は友人で当時Apple社員だったイーサン・リプニク氏の所持する開発用iPhoneのパスコードを突き止め、位置情報追跡機能を用いてリプニク氏が長期間不在になるタイミングを知り、リプニク氏の家に侵入して開発用iPhoneの中身を盗み見ていたそうです。

開発用iPhoneの中身を見ることに成功したラマチョッティ氏は、FaceTimeを使ってプロッサー氏にiOSの開発版が動作する様子を送信。プロッサー氏は送信された内容を録画し、動画の作成に用いたとされています。また、Appleはプロッサー氏がラマチョッティ氏に金銭的な報酬を提示していたとも主張しています。

上記の報道の後、プロッサー氏は「興味深いですね。そのような経緯ではありませんでした。Appleと話せるのを楽しみにしています」とX(旧Twitter)に投稿し、Appleの主張を否定しています。

また、プロッサー氏は「私は誰かのiPhoneにアクセスする計画を立てていません。パスコードも知りませんでしたし、情報がどのように取得されたのかも知りませんでした」と述べ、ラマチョッティ氏がどのような経緯で情報を得ていたのかは知らなかったと主張しています。

さらに、プロッサー氏はラマチョッティ氏とのチャット内容と思われるスクリーンショットも投稿しました。スクリーンショットを見る限りはラマチョッティ氏がいきなりプロッサー氏に何らかの情報を送りつけたようにも見えます。

なお、事件の発覚後、開発用iPhoneを盗み見られたリプニク氏は機密情報保持に関するポリシー違反でAppleから解雇されています。