「猛暑でIntel製CPU搭載PCのクラッシュが増加している」とFirefox開発者が報告

Firefox開発チームの一員であるガブリエレ・スヴェルト氏が、「IntelのRaptor Lake(第13世代Coreプロセッサ)を使っている北半球のユーザーは、夏の猛暑でPCが頻繁にクラッシュしている可能性がある」とSNSに投稿しました。Firefox開発チームにはRaptor Lakeに関連するクラッシュレポートが大量に寄せられているそうです。
スヴェルト氏によると、バグ報告のロケール情報から「熱波の影響を受けているヨーロッパ諸国」での問題発生数が多いことがはっきり分かるとのこと。Firefoxのバグ情報集積サイトを確認すると、特に「Core i9 14900KF(family 6 model 183 stepping 1)」のクラッシュ報告が大量に寄せられていることが分かります。

Firefoxにはクラッシュ時に自動的にレポートを送信する機能がありますが、当該モデルからのクラッシュ報告が多すぎるためレポート送信を無効化したそうです。
Raptor LakeにはCPUの設計に起因するクラッシュ問題が存在しており、Intelは複数回にわたって修正用のマイクロコードを配布しています。このマイクロコードの適用状況とFirefoxのクラッシュ発生数には明らかな関連があるとのこと。
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2025年に修正マイクロコード「0x12C」がリリースされた際には、Firefoxのクラッシュ報告数も減少しました。しかし、2025年5月にリリースされた「0x12F」では問題が再発し、ふたたび報告数が増加してしまいました。

Raptor Lakeで発生しているクラッシュ問題については、以下のリンク先で情報がやり取りされています。また、スヴェルト氏はIntelに対して複数回にわたって問い合わせているものの、返答は得られていません。
1950764 - Crash in [@ zlib_rs::deflate::State::d_code] on Raptor Lake CPUs
https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1950764

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