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Xのリンダ・ヤッカリーノCEOが退任の意向を示す

by World Economic Forum

X(旧Twitter)のリンダ・ヤッカリーノCEOが退任する意向を2025年7月9日にXで示しました。


ヤッカリーノCEOは「素晴らしい2年間を経て、私はXのCEOを退任することを決意しました。イーロン・マスク氏と初めてXのビジョンについて話し合った時、この会社の並外れた使命を遂行するまたとない機会だと確信しました。言論の自由を守り、会社を立て直し、Xを万能アプリへと変革するという責任を私に託してくれた彼に、心から感謝しています」と述べています。

ヤッカリーノCEOは大手メディアのNBCユニバーサルで広告事業を10年以上率いたのち、2023年にTwitter(現X)へ入社し、常任CEOを務めました。

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その後、Twitterは2023年7月24日に「X」へ改名。オーナーであるマスク氏の発言や施策によって大手企業が広告の出稿を次々と取りやめるという騒動のさなかでした。広告業のベテランであるヤッカリーノCEOは、激減するXの広告収入を回復させるべく、さまざまな施策を打って出ます。

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また、ヤッカリーノCEOは広告業界団体であるGARMとそのメンバーに対し、「マーケティング担当者や広告代理店に対する影響力を乱用してXに対して不当な差別行為を行い、広告ボイコットを引き起こした」として訴訟に踏み切りました。この訴訟の結果、GARMは解散に追い込まれています。

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しかし、マスク氏の舌禍はとどまることを知らず、ヤッカリーノCEOの施策は決してうまくいっているとは言えませんでした。「マスク氏はヤッカリーノCEOの努力を過去1年間にわたって台無しにしており、マスク氏が広告業界を軽視している」と複数の広告主やXの従業員から指摘されています。

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ヤッカリーノCEOは「Xはまさにあらゆる声のためのデジタル広場であり、世界で最も強力な文化シグナルです。ユーザーの皆様、ビジネスパートナーの皆様、そして世界で最も革新的なチームの皆様のご支援なしには、この偉業は成し遂げられませんでした。皆さんが世界を変え続けることを、私は応援しています。いつものように、Xでお会いしましょう」とコメントしました。マスク氏はこのポストにリプライする形で「あなたの貢献に感謝します」と謝意を述べています。


なお、記事作成時点では、XはヤッカリーノCEOの後任を発表していません。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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