Nintendo Switch 2をテレビに接続するドックは可変リフレッシュレートをサポートしているのに公式には「非対応」となっている

しかし、IT系ニュースサイトのThe VergeがSteam DeckをNintendo Switch 2ドック経由でSamsung S90C TVにつないだところ、設定画面でVRRをサポートしていることが表示されました。また、オープンソースツールのVRRTestを使いながら、48fps・60fps・90fpsの中間フレームレートがテレビでスムーズに表示されるかを確認したところ、問題なくVRRをサポートしていたとのこと。

また、SteamOS搭載のLenovo Legion Go Sと、Bazzite搭載のAsus ROG Ally Xでも同様の結果が出たことで、複数の競合携帯ゲーム機をNintendo Switch 2ドック経由でテレビに接続すると、HDRとVRRの両方で4K・120Hz出力できることがわかったと、The Vergeは報告しています。

テレビに出力するNintendo Switch 2ドックがVRRに対応しているのになぜTVモードではVRR非対応になってしまったのかについては、任天堂は明らかにしていません。ガジェット系レビュアーのDigital Foundryは「『サイバーパンク2077』や『No Man's Sky』など、サードパーティー製のゲームだと携帯機モードでもVRRがまともに機能していない。ただし、任天堂の『Nintendo Switch 2のひみつ展』だと適切にVRRをサポートしていた」と報告しており、何か技術的な理由があるのではないかと指摘しています。

The Vergeは、Nintendo Switch 2のUSB-C端子にサードパーティ製のドックやハブを接続すると、任天堂独自のコードで通信を行うため、一部の周辺機器は通信が切れたり認識されなかったりする点を挙げ、VRRについても任天堂独自の規格が使われている可能性を示唆しました。

なお、The Vergeは「私たちの記事に対して、任天堂はこれまでと同様に沈黙を守っており、コメントをしていない」と述べています。