メモ

観葉植物界隈がAI生成画像による詐欺に注意喚起


AIによる画像生成は功罪相半ばするものですが、観葉植物界隈では、存在しない植物の画像を用いて愛好家を呼び込む詐欺が発生していると注意喚起が行われています。

Don’t Get Fooled: The Rise of AI-Generated Plant Scams — Bob's Market and Greenhouses
https://www.bobsmarket.com/blog/dont-get-fooled-the-rise-of-ai-generated-plant-scams

AI is ruining houseplant communities online | The Verge
https://www.theverge.com/ai-artificial-intelligence/691355/ai-is-ruining-houseplant-communities-online

観葉植物をめぐっては、DALL・EやMidjourney、Stable Diffusionといった画像生成AIを用いて、あり得ないほど鮮やかな花や、まるで別世界のもののような多肉植物、希少な交配種などの画像を作り、愛好家に売ろうとする詐欺行為が横行しています。たとえば、以下の「Butterfly Plant」は、まさにその詐欺師が作成した画像の1つで、このような植物は実在しません。


植物販売を行っているBob's Marketによると、その他に以下のようなAI生成のフェイク画像が用いられているとのこと。まるで顔がついているかのような花。


ガラスのように透き通った花。


紅白の色遣いが鮮やかな花。


だまされて購入を申し込んだ場合の結果はさまざまで、反応が一切ないケースもあれば、何の植物のものかわからないような種子が送られてくることや、ごくごく一般的な植物が届くこともあるそうです。だまされた人が気づいた時には販売者は姿を消しており、返金や説明責任が果たされることはほとんどないとのこと。

Bob's Marketは以下のような販売アイテムには気を付けるようにと注意喚起を行っています。

・信じられないほど完璧な画像
AIに植物の画像を生成させると、不自然なまでに左右対称な、完璧な画像になることがあります。また、グラデーションの色に不自然なところがあったり、植物の論理に反するような特徴があったりします。写真ではなく絵のように思える時には注意が必要です。

・説明があいまい、または過剰
商品の説明をするにあたって「珍しい雑種」や「限定種」など、具体的な学名などを使わずに一般的な用語だけで説明されている場合や、一方で「秘密のジャングルで先月発見された」などという大げさな説明をしている場合には気を付けるのがベター。

・低価格
一点物としか思えない植物が、同じようなレアなものの数分の1ぐらいの価格で販売されているのは危険信号です。

・販売者の身元
販売者のプロフィールを確認して、新規に作られたばかりの場合やレビューがついていない場合、正当な販売履歴がない場合は慎重になるべき。評判のいい販売者であれば、通常はちゃんとした情報提供を行っているはずです。

・ストックフォトや使い回し
AI生成ではないものの、商品画像をGoogleイメージ検索などにかけて、まったく同じものが見つかるようであれば、その画像はストックフォトかどこかからの使い回しであり、販売していると称する植物の写真ではない可能性が大です。

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in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article Houseplant community warns of scams usin….