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スマホにハゲたアメリカ副大統領J・D・ヴァンスのミーム画像を保存していた観光客がアメリカ入国を拒否される


21歳のノルウェー人観光客、マッツ・ミケルセンさんが、アメリカへの入国を拒否されました。ミケルセンさんは「スマートフォンに保存していたJ・D・ヴァンス副大統領のミーム画像が原因だ」と訴えていますが、税関・国境警備局(CBP)は「薬物使用が原因だ」と否定しています。

USA, Grensekontroll | Mads innrømmet lovlig rusbruk: – Trodde ikke det var en relevant detalj
https://www.nordlys.no/mads-innrommet-lovlig-rusbruk-trodde-ikke-det-var-en-relevant-detalj/s/5-34-2180890

USA, Reise | Gjør du dette er du ille ute i den amerikanske grensekontrollen
https://www.nordlys.no/usa/reise/grensekontroll/gjor-du-dette-er-du-ille-ute-i-den-amerikanske-grensekontrollen/s/5-95-2502325

Man 'refused entry into US' as border control catch him with bald JD Vance meme - Dublin Live
https://www.dublinlive.ie/news/world-news/man-refused-entry-us-border-31925059

2025年6月11日、ニュージャージー州の空港に到着したミケルセンさんは、CBPに呼び止められて尋問を受けました。


ミケルセンさんによると、武装警備員が数人いる部屋に連れていかれ、そこでスマートフォンやリュックサックを渡し、「罰金や懲役刑に処される可能性がある」と警告されたためスマートフォンのパスワードも教えたとのこと。ここでスマートフォンに保存していた画像が見つかり、訪問の経緯に加えて麻薬密輸、テロ計画、過激主義についていくつも質問された後、5時間ほど留置された後にノルウェーへ送り返されたそうです。

ミケルセンさんは、スマートフォンに保存していた2つの画像が原因で入国を拒否されたと主張しています。画像の1つは木製のパイプを手にしている自分の写真で、もう1つはヴァンス副大統領のミーム画像です。

ミーム画像は、マイク・コリンズ下院議員がヴァンス副大統領の顔をちょっとカッコよく加工した画像を投稿したことをきっかけに誕生したもので、ネットユーザーはこれとは対照的にちょっとカッコ悪くしたヴァンス副大統領の画像を多数作成しています。そのうちの1つが、ハゲたヴァンス副大統領でした。


ところが、この件がノルウェーのメディアによって報じられた後、CBPは「ミケルセンさんが入国を拒否されたのは、ミームや政治的な理由ではなく、薬物使用を認めたためだった」と述べ、ミケルセンさんの主張を真っ向から否定しました。


ノルウェーメディアNordlysの取材で、ミケルセンさんは薬物の使用を認めました。

ただし、使用したのはドイツで1回、アメリカのニューメキシコ州で1回で、どちらも使用が合法とされる場所だったそうです。

ミケルセンさんは「入国審査の際、薬物については特に深く言及されませんでした」と述べています。加えて、審査時の記録を取り寄せたところ、移民ではないのに「移民であり、スペインのパスポートを所持している」と記載されていたり、所持していないのに「(薬物のための)パイプを所持していた」と指摘されていたりするなど、事実と違うことが書かれていたとミケルセンさんは主張しています。

2025年3月には、フランス人研究者が「自分のスマートフォンにドナルド・トランプ政権の研究政策に関する記述を残していたため入国を拒否された」と主張した件、6月には作家が「イスラエルに対する抗議活動について文章にしたためたことを理由に入国を拒否された」と主張した件など類似の事例があり、「トランプ大統領の厳格な国境管理政策で特定の国籍や思想を理由とした不当な規制が生まれているのでは」という疑念が生じています。


アメリカ外務省の広報担当者はノルウェー人に対して「アメリカ入国前に規制を十分に理解する義務があります。アメリカへの渡航のほとんどは特に問題なく行われますが、入国規制は突然変更される可能性があります。旅行者は有効な書類を所持し、現在の入国規制に精通する責任があります」と警告しました。

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in Posted by log1p_kr

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