メモ

Amazonのアンディ・ジャシーCEOがAIによる業務効率化によって今後数年で人員削減が進むと言及


Amazonのアンディ・ジャシーCEOが従業員向けに共有したというメッセージを公開しました。「生成AIについてのいくつかの考え」と題されたメッセージで、ジャシーCEOは生成AIやAIエージェントのさらなる拡大によって業務の効率化が進み、今後数年で「総労働力の減少」、つまり人員削減が行われることになるという考えを示しました。

Update from Amazon CEO Andy Jassy on Generative AI
https://www.aboutamazon.com/news/company-news/amazon-ceo-andy-jassy-on-generative-ai


AI will shrink Amazon's workforce in the coming years, CEO Jassy says
https://www.cnbc.com/2025/06/17/ai-amazon-workforce-jassy.html

AmazonはAIパーソナルアシスタント「Alexa」を展開しているほか、AIショッピングアシスタントでユーザーの購入決定を助けたり、売り手にアドバイスしたり、広告展開を容易にするAIツールを構築したりと、数々の場面でAI技術を活用しています。

AmazonがAI広告動画の自動生成機能を提供開始、商品が現実世界で使用される様子を描写する無料AIツール - GIGAZINE


社内業務の点でも、フルフィルメントネットワークではAIを用いて在庫配置や需要予測、ロボットの効率向上などによってコストと納期の改善を行っています。また、生成AIによってカスタマーサービスのチャットボットを改善し、製品詳細ページもより魅力的なものになっているとのこと。

ジャシーCEOによれば、すでにAmazon社内では1000以上の生成AIサービスやアプリケーションが使用中・構築済みだそうですが、Amazonの規模を考えると、これはまだごく一部に過ぎず、今後数カ月でさらに力を入れてエージェントを構築していく予定だそうです。

「AIサービスエージェントは我々全員の仕事と生活の仕方を変えるだろうという強い確信を持っています」と語ったジャシーCEOは、「今日行われている仕事のいくつかをこなす人を減らし、他の種類の仕事をする人を増やす必要があります。今後、どういう変化になるか正確に予測するのは難しいですが、今後数年間で、全社的にAIを広く使用することで効率が向上し、企業の総労働力が減少すると考えられます」と語り、最終的には人員削減につながる見通しを明らかにしました。


なお、ジャシーCEOは自分が1997年にアシスタントプログラムマネージャーとして働き始めたころについて「生成AIに似たツールはありませんでしたが、幅広い権限と大きな野心を持ち、非常に多くの顧客体験を改善・発明する機会を目にしました」と言及。そこから28年が経過して普及し始めたAIツールを「最も変革的なテクノロジー」と表現し、「変化を受け入れ、AIに精通し、社内でAI機能を構築・改善し、顧客に提供するのを手伝ってくれる人は、大きな影響を与えて会社の改革に役立つことになるでしょう」と、従業員らに研鑽を呼びかけました。

ちなみにジャシーCEOは2020年にCEOに就任後、各部門の人員整理を進めています。2022年にはデバイス事業と書籍事業で合計1万人規模の人員削減を実施。

Amazonがデバイス事業と書籍事業で人員削減を行い「レイオフは2023年まで続く」と発表 - GIGAZINE


2023年には会社史上最多となる一万8000人規模の人員削減を行っています。

Amazonが史上最多の1万8000人以上の解雇を開始、主に小売部門と人事部門に影響 - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
AmazonではAIの影響で仕事の質に悩むエンジニアが出てきている - GIGAZINE

Amazonが触覚を持つ倉庫用ロボット「Vulcan」を発表 - GIGAZINE

Alexa開発も担うAmazonデバイス・サービス部門で約100人のレイオフ - GIGAZINE

in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article Amazon CEO Andy Jassy says AI will help ….