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Microsoftが「ASUS ROG Xbox Ally」で携帯型ゲーミングPCに参入、AMDの次世代モバイル向けSoC「Ryzen Z2」シリーズを搭載


MicrosoftとASUSが、Windows搭載の携帯型ゲーミングPC「ROG Xbox Ally」を発表しました。初代ASUS ROG Allyに対するフィードバックを基に、Xbox Oneコントローラーと融合した本体が特徴で、AMDの携帯型ゲーミングPC向けチップ「Ryzen AI Z2」を搭載しています。

ROG Xbox Ally Handhelds Revealed: Experience Clair Obscur: Expedition 33, Gears of War: Reloaded and More - Wherever You Go - Xbox Wire
https://news.xbox.com/en-us/2025/06/08/xbox-handheld-rog-ally-x-games-showcase/

ROG Xbox Ally X & ROG Xbox Ally - Holiday 2025 | Xbox
https://www.xbox.com/en-us/handhelds/rog-xbox-ally

ROG Xbox Ally World Premiere Reveal Trailer | Xbox Games Showcase - YouTube


ROG Xbox Allyには「ROG Xbox Ally」と上位モデルの「ROG Xbox Ally X」の2種類が用意されています。


それぞれのスペックは以下の通り。

 ROG Xbox AllyROG Xbox Ally X
画面7インチ・IPSディスプレイ
解像度1080p
リフレッシュレート120Hz
最大輝度500ニト
FreeSync Premium対応
Corning Gorilla Glass Victus + DXC反射防止
7インチ・IPSディスプレイ
解像度1080p
リフレッシュレート120Hz
最大輝度500ニト
FreeSync Premium対応
Corning Gorilla Glass Victus + DXC反射防止
SoCAMD Ryzen Z2 AAMD Ryzen AI Z2 Extreme
RAM16GB LPDDR5X-640024GB LPDDR5X-8000
ストレージ512GB M.2 2280 SSD1TB M.2 2280 SSD
I/O2× USB 3.2 Gen2 Type-C (DisplayPort 2.1/Power Delivery 3.0対応)
1× UHS-II microSDカードリーダー
1× 3.5mmコンボオーディオジャック
1× USB4 Type-C (DisplayPort 2.1 / Power Delivery 3.0、Thunderbolt 4対応)
1× USB 3.2 Gen2 Type-C (DisplayPort 2.1/Power Delivery 3.0対応)
1× UHS-II microSDカードリーダー
1× 3.5mmコンボオーディオジャック
無線Wi-Fi 6E(2 x 2)
Bluetooth 5.4
Wi-Fi 6E(2 x 2)
Bluetooth 5.4
バッテリー容量60Wh80Wh
OSWindows 11 HomeWindows 11 Home
重量670 g715 g


2モデルの違いは搭載するSoC、RAMとストレージの容量、USB対応、バッテリー容量。特に、ROG Xbox Allyに搭載されている「Ryzen Z2 A」とROG Xbox Ally Xに搭載されている「Ryzen AI Z2 Extreme」は今回AMDから発表されたSoCです。


Ryzen AI Z2 ExtremeはZen 5アーキテクチャを採用した8コア・16スレッドのCPU、RDNA 3.5アーキテクチャのGPUを搭載するだけでなく、最大50TOPSのNPUを搭載しています。そのため、ROG Xbox Ally XはMicrosoftの定める次世代AI PC「Copilot+ PC」の条件をクリアできます。


一方、エントリーレベルであるROG Xbox Allyに搭載されているRyzen Z2 Aは、CPUがZen 2アーキテクチャの4コア・8スレッド、GPUがRDNA2アーキテクチャ×8コアで、数世代前の技術を使っていながらも徹底的な省電力による高いコストパフォーマンスを発揮するとのこと。そのため、ROG Xbox Allyはバッテリー容量が比較的少なめですが、長時間の連続プレイが可能になるとのこと。ただし、ROG Xbox Allyは720pでのゲームプレイを想定しています。

OSはどちらもWindows 11 Homeが搭載されます。ゲームの起動はXboxで可能ですが、Windows搭載機ということで、SteamやEpic Gamesなど他のゲームランチャーをインストールできる可能性はあります。また、ROG Ally向けのシングルプラットフォームであるROG Armoury Crate Special Editionも改良され、Xbox Game Bar内で設定とカスタマイズ可能なウィジェットへのクイックアクセスも利用できるとのこと。


また、Xbox Oneコントローラーと融合するというコンセプトから、リアルな振動で没入感を高める「インパルストリガー」も搭載されています。


記事作成時点で価格は確定していませんが、ROG Xbox AllyとROG Xbox Ally Xは、アメリカ・日本・韓国・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・ベルギー・カナダ・デンマーク・フィンランド・フランス・ドイツ・アイルランド・イタリア・メキシコ・オランダ・ノルウェー・ポーランド・ポルトガル・サウジアラビア・シンガポール・スペイン・スウェーデン・スイス・タイ・トルコ、アラブ首長国連邦の28か国で、2025年末に発売されます。

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in ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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