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ソニー&ワーナー&ユニバーサルが音楽生成AI企業「Suno」「Udio」からライセンス料徴収で和解を検討か


大手音楽会社の代理を務めるRIAA(全米レコード協会)がAIで音楽を生成するサービスの「Suno」と「Udio」を著作権侵害で訴えている裁判で、音楽会社側がSunoとUdioに対してライセンスを供与する方向の協議を行っていることがわかりました。音楽会社は、アーティストに対して補償が行われるような形を探っていて、SunoやUdioの株式を取得する可能性もあるとのことです。

Record Labels in Talks to License Music to AI Firms Udio, Suno - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-06-01/record-labels-in-talks-to-license-music-to-ai-firms-udio-suno

AI Music Copyright: Suno, Udio, Labels in Licensing Talks - WinBuzzer
https://winbuzzer.com/2025/06/01/ai-music-copyright-suno-udio-labels-in-licensing-talks-xcxwbn/

2024年6月、RIAAはAIを用いた音楽スタートアップである「Suno」と「Udio」を著作権侵害で訴えました。RIAAの動きは、大手音楽会社であるソニー・ミュージックエンタテインメント、ワーナー・ミュージック・グループ、ユニバーサル・ミュージック・グループの意向をふまえたものでした。

音楽生成AIサービス「Suno」と「Udio」をソニー&ワーナー&ユニバーサルなどの音楽大手各社が著作権侵害で訴える - GIGAZINE


損害賠償の請求額は、著作権侵害を受けた作品1点につき最大15万ドル(約2200万円)で、総額だと数十億ドル(数千億円)に上る可能性が指摘されていますが、SunoとUdioは、楽曲を単にコピーしたのではなく、新たな音楽を生み出していると主張しています。なお、Sunoは何百万もの楽曲をトレーニングに利用したことは認めていますが、フェアユースとして許容されるものだとも述べています。Udioも同じく「典型的なフェアユースの事例」と主張しています。

音楽会社側は、フェアユースであるというAI企業側の主張を受け入れたわけではありませんが、なんとかして収益化する枠組みを作るために、AI企業からライセンス料を徴収する形を検討しているものとみられます。


また、音楽会社側がAI企業の株式を少額取得する可能性もあると指摘されています。

なお、この件について各音楽会社およびAI企業はコメントしておらず、進捗は不明です。

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in メモ, Posted by logc_nt

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