Metaは総パラメーター数2兆の超大規模AIモデル「Llama 4 Behemoth」をリリース予定だが開発が難航し2025年秋以降に延期したとの報道

Metaは2025年4月5日にLlama 4シリーズを発表した際に、シリーズの最上位モデルとして「Llama 4 Behemoth」が存在することを明らかにしていました。しかし、Llama 4 Behemothの開発は難航しており、リリース予定時期が2025年秋まで延期されたことが報じられています。
Exclusive | Meta Is Delaying the Rollout of Its Flagship AI Model - WSJ
https://www.wsj.com/tech/ai/meta-is-delaying-the-rollout-of-its-flagship-ai-model-f4b105f7
Meta to postpone release of Llama 4 Behemoth model, report claims - SiliconANGLE
https://siliconangle.com/2025/05/15/meta-postpone-release-llama-4-behemoth-model-report-claims/
Llama 4シリーズは2025年4月5日の発表の時点で「Llama 4 Scout」「Llama 4 Maverick」「Llama 4 Behemoth」という規模の異なる3種のモデルが存在することが明かされていました。このうち比較的小規模なLlama 4 ScoutとLlama 4 Maverickは発表と同日にリリースされましたが、Llama 4 Behemothはトレーニング中でリリースは後回しとなりました。
Metaが次世代マルチモーダルAI「Llama 4」をリリース、MoEアーキテクチャ採用で競合モデルに匹敵する高性能を誇る - GIGAZINE

Llama 4 Behemothは最初の発表の時点でアクティブパラメーター数が2880億、総パラメーター数が2兆に及ぶ巨大モデルであることが明らかになっていました。Llama 4 Behemothの発表と同時に公開されたベンチマーク結果が以下。Llama 4 Behemothは発表時点ではトレーニング中の段階だったものの、Anthropicの「Claude Sonnet 3.7」、Googleの「Gemini 2.0 Pro」、OpenAIの「GPT-4.5」を大きく上回る性能を備えていることがアピールされています。

しかし、Llama 4 Behemothのリリース時期は発表から1カ月以上が経過した記事作成時点でも明言されていません。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、MetaはLlama 4 Behemothを2025年4月にリリースする予定だったものの、リリース時期を2025年6月以降に変更していたとのこと。そして、記事作成時点ではリリース時期がさらに遅れて2025年秋へと延期されているそうです。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、Metaの開発チームはLlama 4 Behemothの機能改善に取り組んでいるものの、一般公開に値するほどの改善に至っているか否かについてチーム内での疑問が生じているとのこと。また、「Metaの上級幹部はLlama 4開発チームのパフォーマンスに不満を抱いており、Llama 4 Behemothの開発が遅れている責任は開発チームにあると考えている。このため、MetaはAI製品部門の経営陣の大幅な刷新を検討している」とも報じられています。
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in ソフトウェア, Posted by log1o_hf
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