日本の「推し活」について海外の学者が分析

誰かに推薦したいほど好きなアイドルや俳優、アニメや漫画のキャラクターなどのいわゆる「推し」を応援する「推し活」や、この現象が浮き彫りにする日本社会の変化について、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院の日本研究センター長であり、同学院で日本関連の人類学の上級講師を務めているファビオ・ギギ氏が論じました。
Oshikatsu, the fandom phenomenon Japan hopes can boost its flagging economy
https://theconversation.com/oshikatsu-the-fandom-phenomenon-japan-hopes-can-boost-its-flagging-economy-253853
ギギ氏によると、推し活による応援はかなり経済的な性格を持っているとのこと。なぜなら、推しのファンはイベントやコンサートに足を運んだり、CDやポスターなどのグッズを購入したりすることで、推しをサポートするからです。また、推しに関するコンテンツを共有したり、ソーシャルメディアのキャンペーンに参加したり、ファンアートや小説などの二次創作をしたりして推しの知名度を広げる形態の推し活もあります。

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推しとのつながりを求めるファンの願いから生まれた「推し活」という言葉は、2016年にソーシャルメディアで初めて生まれ、2018年にはTwitter(現X)のハッシュタグとして広く普及し、2021年には日本の流行語大賞にノミネートされました。
日本では、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによるサプライチェーンの混乱や、地政学的なリスクによって引き起こされたインフレにより消費者が支出を抑えており、2025年の春闘で多くの大手企業が3年連続の賃上げに踏み切ると見られている一方、賃金の上昇が今後も続くかどうかは不透明です。
こうした中で日本企業、特にエンターテインメント業界から大きな関心を集めているのが推し活です。
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in メモ, 無料メンバー, Posted by log1l_ks
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