物を拾い上げたり置いたりできるプログラム可能でオープンソースのロボットアーム「SO-101」をHugging Faceが発表

「AI開発のGitHub」とも呼ばれるプラットフォームで知られるHugging Faceが、プログラムできる3Dプリント可能なロボットアーム「SO-101」を発表しました。SO-101は部品を購入したり公開されているデータから3Dプリントしたりして組み立てることで使用可能で、2024年10月に発売した前モデルと比べて改良されたモーターを搭載しているほか、強化学習を含むAI技術でトレーニングすることが可能になっています。
Hugging Face releases a 3D-printed robotic arm starting at $100 | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/04/28/hugging-face-releases-a-3d-printed-robotic-arm-starting-at-100/
Hugging Face Launches Open-Source SO-101 Robot Arm for AI Builders | AIM
https://analyticsindiamag.com/ai-news-updates/hugging-face-launches-open-source-so-101-robot-arm-for-ai-builders/
スタートアップのHugging Faceは同名のAI開発プラットフォームでよく知られていますが、2025年4月にはオープンソースのヒューマノイドロボット開発を専門とするフランスのスタートアップ企業であるPollen Roboticsの買収を発表するなど、ロボット技術の研究と開発に力を入れています。Hugging Faceのロボット部門である「LeRobot」は、フランスのロボット企業であるThe Robot Studioと提携し、10月にロボットアーム「SO-100」を公開しました。

SO-100を組み立てる様子やロボットアームの動きは以下のムービーで見ることができます。
3D-Printable Open-Source Robotic Arm with AI - YouTube

Hugging FaceはPollen Roboticsの買収にあたり、Pollen Roboticsのヒューマノイドロボット「Reachy 2」を、開発者がコードをダウンロードして改良を提案できるような形で販売する計画を明らかにしています。以下は、Reachy 2の性能について公開したムービーで、ロボットアームの繊細な動きを見ることができます。
Reachy 2 (Beta) - Practicing his skills - YouTube

また以下のムービーは、Reachy 2がどれだけジェスチャーで感情表現ができるかというのを、ドラマ仕立てで紹介しています。ムービーを見ると、腕を広げてショックを受けたり、肩をすくめて悲しみを表現したりする感情豊かなReachy 2の様子がよく分かります。
ROBOT GOT DESTROYED! - YouTube

さらに、Hugging FaceのCEOであるクレム・デラング氏は2025年4月28日に、新しいバージョンのロボットアーム「SO-101」を発表しました。デラング氏によると「SO-101」は「SO-100」をベースに構築されており、完全にオープンソースのハードウェアとソフトウェアでLeRobotおよびPollen Roboticsのエコシステムに統合されているとのこと。
Super excited to introduce SO-101 today from @huggingface, in collaboration with @therobotstudio, Wowrobo, Seeedstudio & Partabot.
— clem 🤗 (@ClementDelangue) April 28, 2025
Building on top of the insanely successful SO-100 (the most popular robot arms ever?), SO-101 are the first robot arms any AI builder should buy.… pic.twitter.com/Y3IHskmiGb
SO-101は世界中で購入可能となっており、Hugging FaceはSO-101の基本価格を100ドル(約1万4000円)、3Dプリント部品やモーターキットを含めても総額は約130ドル(約1万8000円)程度と見積もっています。部品は既製品を注文することも可能で、中国の電子部品販売業者であるSeeed Studioからキットを購入する場合、価格は240ドル(約3万4000円)です。

SO-101は「オープンソースのロボットアーム」をコンセプトとしており、組み立て方法やソフトウェアの詳細はGitHubで公開されています。
lerobot/examples/12_use_so101.md at main · huggingface/lerobot · GitHub
https://github.com/huggingface/lerobot/blob/main/examples/12_use_so101.md

SO-101は手頃な価格で柔軟性の高いロボットツールを求めるAI開発者向けに設計されており、デラング氏は「SO-101は、史上最も人気のあるロボットアームであるSO-100の人気を引き継ぎます。皆さんがこのアームを使ってどんなものを作るのか、今から楽しみです」と語っています。
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in ソフトウェア, ハードウェア, Posted by log1e_dh
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