ワーナー・ブラザースが傘下のゲームスタジオ「Monolith Productions」「Player First Games」「ワーナー・ブラザース・ゲームズ・サンディエゴ」の3つを閉鎖

ワーナー・ブラザースが傘下のゲームスタジオ3つを閉鎖することが明らかになりました。閉鎖されるのは指輪物語を原作としたアクションRPGのシャドウ・オブ・モルドールなどを手掛けた「Monolith Productions」、ワーナー・ブラザースのキャラクターが勢ぞろいした対戦アクションゲームMultiVersusの開発元である「Player First Games」、ワーナー・ブラザース・ゲームズのサンディエゴスタジオの3つです。
Report: WB Cancels Wonder Woman Game And Shuts Down Studios
https://kotaku.com/monolith-productions-wonder-woman-multiversus-cancel-wb-1851766400

Warner Bros. shuts down Monolith Productions, Player First Games | Polygon
https://www.polygon.com/news/529310/warner-bros-games-monolith-productions-multiversus-studio-closure
BloombergのリポーターであるJason Schreier氏が、自身のBlueskyアカウント上で「速報:ワーナー・ブラザース・ゲームズがMonolith Productions、Player First Games、ワーナー・ブラザース・ゲームズのサンディエゴスタジオを閉鎖するという情報を関係者から入手しました。ワーナー・ブラザーズは開発中のワンダーウーマンのゲームもキャンセルする予定です」と報じました。
BREAKING: Warner Bros. Games is shutting down Monolith Productions, Player First Games, and WB San Diego, sources tell Bloomberg News.
— Jason Schreier (@jasonschreier.bsky.social) 2025年2月26日 3:57
Warner Bros. is also canceling the Wonder Woman game.
Monolith Productionsは2021年にワンダーウーマンを題材としたゲームを制作していることを明らかにしましたが、親会社のワーナー・ブラザース・ゲームズが開発プロジェクトは中止されたことを認めています。ワーナー・ブラザースが3つのゲームスタジオを閉鎖するのは、2024年にリリースされた「スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ」が2億ドル(約300億円)の損失を計上し、ワーナー・ブラザース版スマブラとも呼ばれるMultiVersusがサービス終了となることが発表された後に行われました。ワーナー・ブラザース・ゲームズの不振については、Bloombergが「不振の責任の一部は、上層部による不適切な管理と指導の欠如にある」と指摘しています。
ゲームメディアのKotakuがワーナー・ブラザース・ゲームズに問い合わせたところ、同社から「ワーナー・ブラザース・ゲームズは、ハリー・ポッター、モータル・コンバット、DC、ゲーム・オブ・スローンズといった主要フランチャイズで可能な限り最高のゲームを制作するために、開発スタジオと投資を構成するという非常に難しい決断を下さなければなりませんでした。慎重に検討した結果、Monolith Productions、Player First Games、ワーナー・ブラザース・ゲームズのサンディエゴスタジオという3つの開発スタジオを閉鎖することにしました。これは戦略的な方向転換であり、これらのチームやその中の才能を反映するものではありません」という返答が得られ、スタジオ閉鎖の事実が明らかになったそうです。
さらに、「Monolith Productionsのゲーム版ワンダーウーマンの開発は、今後進められません。我々はプレイヤーやファンにこの象徴的なキャラクターの最高品質の体験を提供することを望んでいましたが、残念ながらこれはもはや私たちの戦略的優先事項では不可能です。Monolith Productionsは素晴らしいゲームを通じて素晴らしいファン体験を提供してきた歴史があるため、これは厳しい決断です。私たちは3チームの情熱を大いに称賛し、すべての従業員の貢献に感謝します。困難ではありますが、我々は情熱的なファンのために世界クラスのスタジオで開発される高品質のゲームを再び制作し、2025年以降にゲーム事業を収益性と成長性が高いものに戻すべく注力します」と述べ、今後もゲーム事業に注力していくと約束しました。

ゲームメディア・Polygonの報道によると、3つのスタジオが閉鎖することはワーナー・ブラザースのグローバルストリーミングおよびゲーム部門の責任者であるJB・ペレット氏から従業員に通知されたそうです。ペレット氏は「素晴らしいゲームを制作するという信頼と自信を取り戻す必要がある」と述べ、財政難については「製品と市場の適合性がなく、新作の多くが本当に期待外れになっているため」と主張しました。
報道によるとワーナー・ブラザース・ゲームズのモントリオールスタジオはゲーム・オブ・スローンズのゲーム化企画を進めており、傘下のRocksteady Studiosは「スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ」が失敗したのち、新しいバットマンのゲーム化企画を進めている模様。なお、ワーナー・ブラザース・ゲームズで長年責任者を務めてきたデビッド・ハダッド氏は最近になって同社を去ると発表したばかりです。
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in ゲーム, Posted by logu_ii
You can read the machine translated English article Warner Bros. to close three of its game ….