Metaが「業績下位者」を解雇、対象者は3600人に上る見通し

Metaが「業績下位者を早期に辞めさせる」という方針を示してからおよそ1カ月、ついにレイオフが実行に移され始めたことがわかりました。ただし、基準が明確ではないとして対象者から不満の声が上がっています。
Meta's 'low performer' layoffs disputed by fired staffers and criticized by experts | Fortune
https://fortune.com/2025/02/13/meta-low-performer-layoffs-staff-experts-criticism/
2025年1月、Metaのマーク・ザッカーバーグCEOが社内向けに「パフォーマンスの低い従業員を早期に辞めさせる」というメッセージを発したと伝えられました。Metaの取締役が発した別のメッセージから対象者は全従業員の5%に当たることがわかっており、また同社の決算報告で判明している全従業員数で計算すると対象者は約3600人ほどになると見られています。一方で「空いた枠は新規採用者で埋めると広報担当者が発言した」との報道もあり、規模縮小ではなく人員の入れ替えで業績改善を図っていると考えられています。
Metaが「パフォーマンスの低い従業員5%を削減」する方針 - GIGAZINE

Fortuneなどの報道によると、上記人員整理が実行に移され始めており、実際に解雇を言い渡されたという従業員も出ているとのこと。解雇された従業員からは不満の声が上がっています。
プロダクト管理を担当していたというカイラ・カリー氏はLinkedInに「私は『期待を超えた』という評価をされ、複数のマネージャーが『成功するための準備が整っていない』と見なすプロジェクトも任されたことがあります。業績改善計画の対象者にもなったことはなく、いつも良い仕事をしていると言われました」と主張。なぜレイオフの対象になったのか皆目見当も付かないと述べ、「もしかしたらLGBTQ+のユーザーを保護するセーフガードが削除されたときに反発したためでは」と推察しました。

製品デザイナーだったスティーブン・S氏は、「『業績が低いから解雇された』というレッテルが貼られていますが、解雇対象者とその業績は全く関係がないと思いますし、誤解を招きます」と指摘。そのようなレッテルを貼られてしまうと、今後の求職活動で不当な評価をされかねないという旨を共有しています。
また、ロンドン・ビジネス・スクールのダン・ケーブル教授は「Metaで低業績者と呼ばれたからといって、他の環境でも自動的に低業績者になるとは限りません。Metaで働くような人はおそらく市場価値が非常に高い人たちですから、このレッテルは余計に悪い感じがします」と述べました。
アイルランドの労働組合・金融サービス連合は、アイルランドで雇用されている約2000人の従業員のうち約100人にレイオフが言い渡されたとの情報を受け、「無礼」であり容認すべきではないものと指摘。「私たちは皆、職場で敬意を持って扱われることを期待しています」と述べ、低業績者だから手放したという言い方には問題があると訴えています。

なお、Metaは多様性・公平性・包括性(DEI)プログラムを廃止するなどして社の慣行を変えようとしていますが、この点についてMetaの最高技術責任者であるアンドリュー・ボスワース氏が「新しいポリシーが気に入らないなら他の会社で働くことを検討すべきだ」と発言したことがわかっています。
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in Posted by log1p_kr
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