1万8000年前の古代ヨーロッパ人は一家を皆殺しにして子どもの「脳みそ」を食べていたことが明らかに

ポーランドで発掘された約1万8000年前の人骨の研究により、当時のヨーロッパ人は社会的なカニバリズムの習慣を持っており、特に栄養価の高い脳みそを好んで食べていたことがわかりました。
New insights of cultural cannibalism amongst Magdalenian groups at Maszycka Cave, Poland | Scientific Reports
https://www.nature.com/articles/s41598-025-86093-w
Ancient Europeans ate the brains of their dead enemies 18,000 years ago, researchers discover | Live Science
https://www.livescience.com/archaeology/ancient-europeans-ate-the-brains-of-their-dead-enemies-18-000-years-ago-researchers-discover
スペインにあるカタルーニャ人類古生態・社会進化研究所(IPHES)のフランセス・マルヒネダス氏らは、2025年2月6日に科学誌・Scientific Reportsに掲載された論文で、ポーランドのマシツカ洞窟から出土した人骨群を調査した研究結果を発表しました。

1万8000年前の後期旧石器時代に栄えたマドレーヌ文化のものと思われるこの遺跡からは、少なくとも大人6人、子ども4人の合計10人の遺骨が見つかっており、1990年代に最初の調査研究が行われた当初から解体処理した痕跡があることが指摘されていましたが、歯形がついていなかったことなどからこれまでは食人ではなく葬儀を主目的としたものだと考えられてきました。
かつてヨーロッパには葬儀として死体を「共食い」する文化が存在したという研究結果 - GIGAZINE

人骨を素材とした装飾品や頭蓋骨カップを数多く残したマドレーヌ文化人らによる、遺骨の人為的加工の真相を探るべく、マルヒネダス氏らの研究者チームは過去に報告された50点のうち42点に、未発表の11点を加えた合計53点の遺骨のサンプルを高精度の3D顕微鏡で入念に分析しました。
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in サイエンス, 食, 無料メンバー, Posted by log1l_ks
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