交通の邪魔になっている自動運転ロボタクシーを三角コーンで妨害する試み、方法はまさかの「ボンネットに置く」

サンフランシスコではゼネラルモーターズ傘下のCruiseやGoogleのグループ会社であるWaymoが、運転手なしで走行する自動運転車を用いたロボタクシーを運用しています。しかし、ロボタクシーは街の交通に大混乱を引き起こしているとして地元住民からは反発を招いており、中には三角コーンを用いてロボタクシーの妨害をするグループが出てきています。
Grumpy Locals Are Sabotaging Cruise and Waymo Robotaxis With Traffic Cones
https://www.thedrive.com/news/rebels-are-disabling-waymo-cruise-robotaxis-with-traffic-cones
ロボタクシーはこれまでに複数の問題を引き起こしたことが報告されています。一例として、2023年5月には消火活動中の火災現場に接近してきたロボタクシーを、警官が発煙筒を用いて止めた事例があります。
自動運転車に「止まれ!」と声をかける警官の様子が話題に - GIGAZINE

2023年6月には小型犬をはねて死なせる事故を起こしています。
Waymoの自動運転タクシーが小型犬と衝突して死亡させる事故が発生、「避けられない事故だった」とWaymoは主張 - GIGAZINE

by Daniel Ramirez
こうした事態について、「人、コミュニティ、公園のスペースは汚染や危険、殺人をもたらす乗り物より優先されなければならない」と主張する「Safe Street Rebel」というグループが抗議活動を展開しています。
Safe Street Rebel
https://www.safestreetrebel.com/
Safe Street Rebelの主張と抗議活動の内容は以下のTikTok動画にまとまっています。
「サンフランシスコの自動運転車はどうなっているのだろうか?」

「これらの企業は、自社の車が交通量や衝突事故を減らすと約束しています」

「しかし、その代わりにバスや緊急車両、毎日の交通を遮断しています。人のことも犬のことも意識していません」

「そして、警察と提携し、誰の同意を得ることもなく、常に全員のことを記録しています」

「そして最も重要なことは、自動運転車には自動車専用に設計された通りが必要だということです」

「自動運転車は、営利目的の自動車メーカーが支配的な地位を維持し、交通機関の存続を困難にするためのみに存在します」

「しかし、私たちは何とかすることができます」

「まずは、三角コーンを見つけます」

「どこにでもあります」

「その三角コーンを、自動運転車のボンネットに優しく乗せます」

「車が空車であることを確認してください」

「そして、繰り返すだけです」

「本当に楽しいし、誰でもできます」

「7月13日(木)、これらの企業がサンフランシスコで事業を拡大するための州の公聴会が開かれます」

「とんでもない。同意できません」

「今週は、これらの企業にあなたの考えをコーンで伝えてください。また、パブリックコメントの詳細については、プロフィール欄のリンクを参照してください」

なお、Safe Street Rebelの行動について、Waymoはニュースサイト・The Driveに対し「自動運転車の動作について理解が間違っているだけでなく、(三角コーンをボンネットに置くのは)破壊行為であり、道路上での危険行為を助長するものです。当社の車両に対して望ましくない、また安全ではない干渉があった場合、法執行機関に通報します」と厳しい対応を取ることを明らかにしています。
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