羊が待ち構えていて未年の初詣にピッタリな「羊神社」

2015年の干支は未(ひつじ)。日本には「ひつじ」の名前を冠した「羊神社」が2つあるということなので、まだ「初詣」ではなかったのですが、2014年のうちにどんな神社なのかを見てきました。場所は愛知県と群馬県で、特に群馬県の羊神社は軽く訪れることができない遠さですが、御利益にあやかりたいという人は参考にしてみてください。
愛知県の羊神社があるのは名古屋市北区辻町5丁目26番地。この「辻町」という町名は、神社の名前である「羊(火辻)」から「火」を避けて「辻」になったものだと言われています。場所はここ、最寄り駅は地下鉄の上飯田駅で徒歩5分ちょっと。バスだと「辻町」か「辻本通り」バス停が最寄り。
上飯田駅から歩いて行くと、住宅街の中に森のようなものが見えてきます。これが羊神社。

いったん離れて、神社の正面に回り込みました。

「式内 羊神社」と書かれた石柱が目印。

神社の入り口はこんな感じ。

祭神は天照大神と火之迦具土神。醍醐天皇の時代・延長5年(927年)にまとめられた「延喜式神名帳」の中に「尾張国山田郡羊神社」の名があり、「本国帳」には「従三位羊天神」と記されている、歴史ある神社です。

境内は拝殿の手前に階段があります。このため、シルバーカーやベビーカー利用の人は「未年に限っては自粛をお願いします」とサイトで注意が呼びかけられています。

わずか6段ですが、未年には多くの人が参拝に訪れるため、ベビーカーなどを置いておくことは難しそう。

目を見開いて羊が座っています

拝殿はこんな感じ

右手奥には稲荷社があります。

今回訪問した時間にはまだ社務所は開いていませんでしたが、干支守りなどがあるのを確認。

なお、羊神社の西側には駐車場がありますが、これは隣のお寺の駐車場なので、公共交通機関を使うのがベターです。

続いては群馬県安中市中野谷1751番地にある「羊神社」。最寄り駅は信越本線の磯部駅で、2.2kmあるので徒歩だと約30分ぐらいかかります。
群馬県道217号松井田中宿線沿い、Googleマップで「丸高商店」と書かれている店の南西に、集落に向かって入る道があります。

「健康 学問 経済の權現様羊神社表参道」という、新しめの石柱が目印。ここを道なりに入っていきます。

道なりに歩いて行って、最初の丁字路を左へ。

進むと四つ辻があるので、これを左へ。

曲がったところの右手にあるのが久保公民館。これをさらに進んで行くと……

羊神社があります。

正面から見るとこんな感じ。

祭神は天児屋根命・多胡羊太夫藤原宗勝公。「多胡」というのは元々のこのあたりの地名「多胡郡(多胡新田)」のことで、「羊太夫」は奈良時代に上野国権大目だった藤原宗勝のこと。宗勝が奈良の都への行程で立ち寄っていたという屋敷が、前述の名古屋市北区辻町にあって、辻町周辺の人のために宗勝が火の神を祀ったのが「羊神社」だとのことで、群馬と愛知にだけ「羊神社」があるのは、ちゃんと繋がりがあるからだというわけです。

ちなみに、この特大絵馬はかなり新しいもので、2005年には異なる絵柄だったことが「神社探訪 狛犬見聞録・注連縄の豆知識」というサイトの「羊神社」のページで確認できます。
愛知県の羊神社も住宅街の中にあって、あまり多くの人が訪れると大変なことになりそうでしたが、こちらはさらに規模が小さく、場所は駅から遠いものの、車で来ると駐めるところがなくて苦労しそう……。

本殿の前にある「狛羊」はかなり新しいもののような感じ。向かって左側が口を閉じた吽形。

向かって右側が口を開けた阿形。デフォルメされたような、かわいい表情をしています。

ちなみに、神社から西側へ抜ける道はこんな感じ。

そして、南側へ抜ける道はこれ……。歩きだと抜けられますが、車だととても無理です。

帰り際、県道沿いにバス停のようなものを発見。

安中市の乗合タクシー磯部・中野谷線の「久保」停留所でした。磯部駅から久保までは6分で、午前中の便は上り・下りとも3本ずつ。13時から18時までは予約運行なので電話で予約を入れる必要があります。

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