レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の楽器でピアノ+チェロ「ヴィオラ・オルガニスタ」の音色はこんな感じ

レオナルド・ダ・ヴィンチは芸術家としてだけではなく、工作技術者としても高い評価を得ています。そして、手稿に残されたスケッチの1つにピアノとチェロを合わせた不思議な楽器「ヴィオラ・オルガニスタ」というものがあり、なんとポーランドの音楽家の手によって500年も前のアイデアから実物が製作され、ついに演奏会が行われ、その音色がお披露目されました。
Leonardo Da Vinci's wacky piano is heard for the first time, after 500 years
http://www.theage.com.au/entertainment/music/leonardo-da-vincis-wacky-piano-is-heard-for-the-first-time-after-500-years-20131118-2xpqs.html
弦楽を奏でるピアノ「ヴィオラ・オルガニスタ」がどのような音色なのかは以下のムービーで視聴可能です。
Viola organista made by Sławomir Zubrzycki - YouTube
ヴィオラ・オルガニスタを製作したのは、音楽家であり製作家のSławomir Zubrzycki氏。

鍵盤を弾いて演奏しているのですが、明らかに弦楽器の荘厳な音色が聞こえます。

たくさんの聴衆が幻の楽器のメロディを楽しんでいます。

Zubrzycki氏が製作したヴィオラ・オルガニスタは、小さめのグランドピアノのように見えますが……

ピアノのハンマーはなく、代わりに61本のスチール弦が張り巡らされ、鍵盤を弾くと弦に当たっている円板が回転し、弓で弦を弾くように演奏できるという仕組み。

「この楽器は、ハープシコード、オルガン、ヴィオラ・ダ・ガンバという3つの楽器の特性を兼ね備えています」と語るZubrzycki氏は、このヴィオラ・オルガニスタの製作に3年以上もの歳月を費やしたとのことです。

なお、ヴィオラ・オルガニスタは、日本の鍵盤楽器製作家の小渕晶男氏もすでに製作済み。2013年12月17日(火)に、松本記念音楽迎賓館で小渕氏による製作秘話講演会と演奏会の開催を予定しているので、ヴィオラ・オルガニスタに興味がある人は生演奏を聞くことができる絶好の機会となっています。
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